不思議の国のアリス〜Papiyon The doll

とある元人間の独り言



あなたに分かるものか、興味本位で入ってはいけない領域に踏み込んで、
絶望する哀れな人間の気持ちが。



ねえ、知ってるかな?この世にはルールがあって、
それを守らないと死ぬか蝶にされて自由を奪われるかされるの。
あなたは綺麗だから蝶になって自由を奪われる。
自由を奪われると部屋から出られないの。
逃げたらヤツの餌食になって、殺されるんだ。






あなたにはそうなる予測は付くかな?









さ、おいでよ、不思議の国の迷い子さん。


とびっきりのご馳走があなたをまってるわ…





………………………………………………………………………………………





とある日の、とある森、





暖かい日の光が入ってくる森には、ある一人の少女がいた。








『“不思議の国のアリス”っていう本があるよね?』


人の声が響く、でもそれを発しているのは人にあらず



「知ってる、私が好きな本だよ」


水色の色素の薄い髪の少女が答える。


『だからさ、君の名前は[アリス]にしようよ』
蝶はフワフワと少女の周りを回りながらいう。
少女に名前はなかったのだ。



「いいよ、今日から私の名前は、アリスね!」
少女は嬉しそうにいった。
蝶も嬉しそうに飛び跳ねる。


『じゃあ、宜しくねアリスちゃん!』


「うん、宜しくねアンナちゃん」








……………………………………………………………











朝の挨拶を済まし蝶のアンナはアリスの肩に止まる。




そしてアリスはその森を後にしようとした………。








“蝶は人、人は蝶…蝶の幻と狩人と狂気の果ての拷問”









“白昼夢を見し愚かなる蝶の最期はその美しい羽根をもぎ取られ”









“思い出に耽る哀れなる蝶は衰弱し、”













“掟を破る愚かな行為をした蝶は、人形となって弄ばれる”













“[死亡]した蝶はアレの餌食にされて跡形もなく消滅、故蝶となる”

















“ああ、あの綺麗な女の子も迷い込んでしまうのか”







訳の分からない言葉を聞きながら進むアリスとアンナ。



蝶の形をしたアンナは人に変わる。
アリスと同年代の、緑色のショートヘアの少女だ。


アリスよりは少し高い身長である。



小さな頃のアリスと一緒に育っていき、アリスのお姉さん的存在のアンナ。
アリスが小さな頃にアリスの名前を付けた本人。
アリスはその名前を気に入っているようである。



日に日に、アリスとアンナは成長していく。
だが、アンナは蝶、人の姿でいても短命だった。
アリスはまだまだ成長していくがアンナは成長していくも、
アリスが成人するまえに死亡してしまうのだ。
それが蝶であり、人でもあるアンナの運命。
アリスの成長を何よりも楽しみにしているのに、
成長したアリスをこの目で確かめられぬ悔しさが募る。





アンナが葛藤している間に、アリスが声を上げる。


「アンナちゃん、この館はいつ出来たの?」


きょとんとしながら聞くアリス、
アンナはそんなアリスの柔らかい髪に指を通しながら、


「分からないけど、とりあえず挨拶に行ってみようか!」


明るい笑みを浮かべて、アリスの細い腕を引っ張っていく。



「えっ、ま、待ってアンナちゃん!」



アリスはそんなアンナに付いて行くのは大変なものの、
アリスはまんざらでもなかった。






そして二人は館に入って行く…。








それが禁じられた狩人の館とも知らずに………。



















続かない




元ネタは夢見館の物語です。
蝶になるとか狩人とかです。
でもあまり知らないんですよね夢見館の物語。


今回はうごのイラストにある、アリスちゃんが登場してます。
非力な可愛らしい少女をテーマに作ったキャラクターなのです。
全然そうには見えませんけどね(笑)
アリス、という名前は不思議の国のアリスから取りました。


不思議の国のアリスは私も好きですよ。




意味不明な文章を見てくれて有難うございます。
でも、続かないかもね。


終われ