不思議の国のアリス〜Papiyon The doll
とある元人間の独り言
あなたに分かるものか、興味本位で入ってはいけない領域に踏み込んで、
絶望する哀れな人間の気持ちが。
ねえ、知ってるかな?この世にはルールがあって、
それを守らないと死ぬか蝶にされて自由を奪われるかされるの。
あなたは綺麗だから蝶になって自由を奪われる。
自由を奪われると部屋から出られないの。
逃げたらヤツの餌食になって、殺されるんだ。
あなたにはそうなる予測は付くかな?
さ、おいでよ、不思議の国の迷い子さん。
とびっきりのご馳走があなたをまってるわ…
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とある日の、とある森、
暖かい日の光が入ってくる森には、ある一人の少女がいた。
『“不思議の国のアリス”っていう本があるよね?』
人の声が響く、でもそれを発しているのは人にあらず
「知ってる、私が好きな本だよ」
水色の色素の薄い髪の少女が答える。
『だからさ、君の名前は[アリス]にしようよ』
蝶はフワフワと少女の周りを回りながらいう。
少女に名前はなかったのだ。
「いいよ、今日から私の名前は、アリスね!」
少女は嬉しそうにいった。
蝶も嬉しそうに飛び跳ねる。
『じゃあ、宜しくねアリスちゃん!』
「うん、宜しくねアンナちゃん」
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朝の挨拶を済まし蝶のアンナはアリスの肩に止まる。
そしてアリスはその森を後にしようとした………。
“蝶は人、人は蝶…蝶の幻と狩人と狂気の果ての拷問”
“白昼夢を見し愚かなる蝶の最期はその美しい羽根をもぎ取られ”
“思い出に耽る哀れなる蝶は衰弱し、”
“掟を破る愚かな行為をした蝶は、人形となって弄ばれる”
“[死亡]した蝶はアレの餌食にされて跡形もなく消滅、故蝶となる”
“ああ、あの綺麗な女の子も迷い込んでしまうのか”
訳の分からない言葉を聞きながら進むアリスとアンナ。
蝶の形をしたアンナは人に変わる。
アリスと同年代の、緑色のショートヘアの少女だ。
アリスよりは少し高い身長である。
小さな頃のアリスと一緒に育っていき、アリスのお姉さん的存在のアンナ。
アリスが小さな頃にアリスの名前を付けた本人。
アリスはその名前を気に入っているようである。
日に日に、アリスとアンナは成長していく。
だが、アンナは蝶、人の姿でいても短命だった。
アリスはまだまだ成長していくがアンナは成長していくも、
アリスが成人するまえに死亡してしまうのだ。
それが蝶であり、人でもあるアンナの運命。
アリスの成長を何よりも楽しみにしているのに、
成長したアリスをこの目で確かめられぬ悔しさが募る。
アンナが葛藤している間に、アリスが声を上げる。
「アンナちゃん、この館はいつ出来たの?」
きょとんとしながら聞くアリス、
アンナはそんなアリスの柔らかい髪に指を通しながら、
「分からないけど、とりあえず挨拶に行ってみようか!」
明るい笑みを浮かべて、アリスの細い腕を引っ張っていく。
「えっ、ま、待ってアンナちゃん!」
アリスはそんなアンナに付いて行くのは大変なものの、
アリスはまんざらでもなかった。
そして二人は館に入って行く…。
それが禁じられた狩人の館とも知らずに………。
続かない
元ネタは夢見館の物語です。
蝶になるとか狩人とかです。
でもあまり知らないんですよね夢見館の物語。
今回はうごのイラストにある、アリスちゃんが登場してます。
非力な可愛らしい少女をテーマに作ったキャラクターなのです。
全然そうには見えませんけどね(笑)
アリス、という名前は不思議の国のアリスから取りました。
不思議の国のアリスは私も好きですよ。
意味不明な文章を見てくれて有難うございます。
でも、続かないかもね。
終われ