裏「あ、DFFでバイオパロしてみよう、そうしよう」

裏「どうも、相変わらずクリスたん好きな裏さんだよ☆
DFFでは一番にティーダ、二番にフリオニールが好きです
今回はDFFでバイオキャラを当てはめて小話しようぜということで
裏さんがやっちまったのぜ☆うへへ
見ようによっては腐向けかもね、特にジタン編
そして微妙に原作の流れで微妙にオリジナルなので注意ですの」



ウザい度が増してますね、そろそろ黒さんがキレるのでは……
あ、それでは裏さんが勝手に考えた当てはめ設定(名前)をどうぞ
()内は元ネタの人物の名前です。



FF1 ウォーリア・レッドフィールド(クリス)
FF2 フリオニール・チェンバース(レベッカ)
FF4 セシル・バレンタイン(ジル)
FF5 バッツ・コーエン(ビリー)
FF7 クラウド・S・ケネディ(レオン)
FF8 スコール・ミューラー(ジェイク)
FF9 ジタン・レッドフィールド(クレア)
FF10 ティーダバーキン(シェリー)
FF11 シャントット・ウォン(エイダ)
FF12 ヴァン・アローマ(シェバ)
FF13 ライトニング・ハーパー(ヘレナ)


オマケの混沌側


FF2(混沌) マティウス・ウェスカー(アルバート)
FF4(混沌) ゴルベーザ・バートン(バリー)
FF8(混沌) アルティミシアバーキン(アネット)
FF10(混沌) ジェクト・バーキン(ウィリアム)


FF3とFF6は決めてない、というか見つからないらしいです。
お許し下さい。



小話はグロい表現も少しあります、特にジタン編。







小話その壱 ウォーリアとフリオニール




「………!……しっ………り…」


「………?」
「まだ死ねないだろ!?血清を探して来るから待ってろ!」
青年の声がしてその方向にウォーリア・レッドフィールドが向かう
化け物だらけの館にメンバーは行ったが、
セシルやマティウスまでいなくなってしまった。
この分だと自分の弟のジタンも心配になる。
しかし今ここに生存している者がいるとウォーリアは確信し
即座に助けに入ろうと扉を開けて何事かと様子をみた
「あっ…」
自分と同じ銀髪の青年は自分が来た事に驚いて目を見開いた
「大丈夫だ、私はどこも怪我はしていない」
「そ、そうですか、良かった…」
胸をなで下ろし安心している
「ところで君は…」
「配属されたばかりの新人の、フリオニール・チェンバースです
昨日ちょっと…事件に巻き込まれてて」
なんと、彼はあの連絡の途絶えたブラヴォーチームの一人ではないか
彼以外にも生存している者はいないのだろうか
「新しく配属されたばかりだというのに
よくぞ生き残ってくれた」
「ああ…しかしその途中でチームの皆が…」
「君のせいではない、我々は運が悪かっただけだ」
こう言っては悪いのだが、運が悪いとしか言いようが無い。
「そういえば先ほどの大声は…」
「あ!血清がいるんです、大きな毒蛇に仲間が咬まれてしまって…」
「何…!?血清はどこに?」
「向こう側の方の休憩室にそれらしき物を見つけて…
あれが血清だと思うんですが」
「分かった、私が取ってこよう」
「えっ!?一人で行くのか!?」
驚いてタメ口になったフリオニールを見る。
いくら医療や運が良いとはいえ彼はまだ新人、
それにまだ成人はしていないだろう。
それならベテランの自分が行った方が効率的だ。


「ああ、君はその仲間の治療に専念してくれ」
「そんな、それじゃあなたは」
「私は死なん、生きてセシル達と君達を連れて脱出してみせる」
言い聞かせるようにして発言するとフリオニールは多少不満そうに
眉を寄せながらも観念したのか退いてくれた
「気を付けて下さい」
「ああ、すぐに戻る」




その後、フリオニールの仲間は血清により奇跡的に一命を取り留めた。
しかし助けたその命はウォーリアを鮫から
助けるために散る事になるのはもっと先の話



「ウォーリア、アイツは…?」
「………すまない、フリオニール
「あ………、そ、そう…か、アイツはもう…」
「元は私の注意不足だった、本当にすまない」
「いや、いいんだ、多分アイツなら仲間も守る為ならそうするし
……俺達がアイツの分まで生きれば、きっと喜んでくれると思います」
「………フリオニール
「……早く、脱出できるといいですね」
二日連続の事件に巻き込まれたフリオニール
疲れていると同時に寂しそうだった。






小話その弐 ジタンの災難


「こんばんはー、誰かいないかー?」
とりあえず近くの店に入り誰かいないか訪ねる。
ここはラクーンシティ、ジタンは兄のウォーリアからの連絡が
突如途絶えたので心配になってラクーンシティまで
愛用のバイクを飛ばしここまで来たのだ
「んー、おかしいな」
もしかして閉店かと思ったが恐らく違うだろう
だとしたら何だとカウンターに寄る



「誰かいるの…か………?」



何かを啜るような、肉を食らうような生々しい音がして
ジタンは其処に目を向ける。


恐ろしい事に一人の男が人間の食らっている
人間の腹は無惨に喰いちぎられており、気持ちの悪い悪臭もする。
内臓などが食い散らかされている、ハッキリ言うととても汚い
(うっ!なんだコイツ、ヤバい!!)
流石のジタンも身の危険を感じて立ち上がりジタンへと手を伸ばす
死体のように濁った白目の男に背筋が凍りついた。
「………おいおい…気を悪くしたならアンタに謝るぜ…?
だからこっちくるなよ!」
後ずさりしながら大声で来るなと叫ぶ。

やがてジタンの背は扉にぶつかり逃げ場が無くなる
焦って後ろを振り向くと、


「うわぁッ!!?」


二、三人の男が扉に張りついていた。
しかも扉がガラス付きなので憎い事に白目も腐った肉体もよく見える
前門の男、後門の二、三人の男。
(やべぇ!早く逃げないと!)
急いで男をすり抜け非常口に走る。
バン!と威勢よく開けられた扉の先には………


「!?」


銃を持った男が立っていた
「な、ま、待て!撃つな!!」
「伏せておけ」
慌てるジタンと冷静な男の温度差…
反射的にジタンは伏せると銃声、どうやら男が後ろの奴を撃ったようだ
クリティカルヒット…」
人間、脳と心臓が弱点だからもう男は死んだなとジタンは少し同情した
「奴らが来る前に警察署に行くぞ、お前も来い」
「へいへい…」
全く今日は災難だ、とジタンは内心毒づいた。



この後のジタンはクラウドにいきなり銃を渡されたり
小さな少年、ティーダと会って癒しを手に入れたりするも
署長には銃を向けられ変な化け物に終われ
挙げ句の果てにウォーリアに会えずじまいで散々な一日だった。


「こんな素直な子供は可愛いよなぁ…癒される」
「ジタン?なんのことッスか?」
「いいや、何でもないぜ」
(ジェクトとは嫁さんはこんな可愛い子供を置いて研究か、
ふざけてやがる……出会ったら絶対説教してやるんだ、俺が!)





しかしジタンはその嫁ことアルティミシアには考えを改める事になった。


(私は確かにあの子を…愛して…いました………そして、これからも…
………………ティーダを、よろしく……お願い…します………)


アルティミシアの最期の言葉はジタンの胸に重く響いた。
ティーダはいつも一人だったと彼は言った。
そう、確かに一人だった。
しかし影ではアルティミシアはずっとティーダを愛していたのだ。


「皮肉なものだな、家族の愛も…」
ジェクトのアレも歪んだ愛情の成れの果てなのだろうか…
そう、ティーダを撫でながらジタンは思い、
そしてアルティミシアの最期の言葉をティーダに伝える
「……そんなの…嘘だ…ッ!嘘だああああぁぁ…!!」
ティーダは泣きじゃくってジタンに抱きつく
ジタンとクラウドはただ泣かせてやることしか、出来なかった
「………なぁクラウド
「…何だ」
「俺はウォーリアを探すよ」
「そうか、ティーダはどうするんだ」
「本当は俺が面倒見たいけど、それだとティーダが大変だからな」
「では、俺が引き取ろう」
「ああ、宜しく頼むぜクラウド


そしてジタンは兄を探す旅に出た。
クラウドティーダを連れていたが合衆国に捕まり
ティーダの安全を条件にエージェントになった。


ジタンは友人を失ったものの兄と再会を果たした。
ティーダの事も気がかりだったがとりあえず数年後に
エージェントになったクラウドと再会して再び
ラクーンのようになった空港を脱出。
その時一緒にいた少女にティーダと一緒にいた時の事を重ねたのは
ジタンだけの秘密だったりする。









小話その参 ジタンとティーダ



「なんだここ?真っ暗じゃねーか」
足音がしたので追いかけていたジタンは部屋の暗さに驚いた
「足音がしっかりしてたからゾンビじゃないよな…」
手探りでスイッチを探し当てて明かりを点ける。
周りを見渡し一人の少年を見つける
「………おい?」
「!!」
恐る恐る声をかけると少年の肩が跳ねる
「……!!」
「あ!待て待て!俺はゾンビじゃないぞ!」
逃げようともがく少年を説得する。
「…………」
不安そうにジタンを見上げる少年
「俺はジタン、お前の名前は?」
「…ティーダ
「太陽の名前か、洒落てるね」
ティーダと名乗った少年の頭を撫でる。
ティーダは擽ったそうに目を閉じる
ティーダはなんでここにいるんだ?親は?」
「お母さんにここに逃げろって言われた
そのあと親父とお母さんには会ってない
二人はきっと俺なんてどうでもいいんだ…」
「…?何かあったのか?」
ティーダの様子に親子仲が良くないと悟ったジタンが疑問をぶつける
「親父達、アンブレラ社の社員なんだよ
いっつもそこで研究ばかりしてて、俺と全然遊んでくれないんだ
だからいつもいつも、俺は家に一人ぼっちだった
お母さんは少しだけ構ってくれるけど、すぐに研究にいくし
………あんまり、二人と話せない」
俯いたティーダはジタンにそう語った。
ティーダが寂しがっているのにも関わらずに研究に没頭とは可哀想だ…
この子俺が育てていいかなお義父さん、お義母さん
ジタンはらしくない発想をした。
「俺にお兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しかったッス…」
「よし俺がティーダのお兄ちゃんになってやるよ、決定な!」
思わず早口で進めるジタン
「本当に!?嬉しいッスよジタン!」
パアァ…と効果音がつきそうな笑みを浮かべて懐くティーダ
そのままジタンに抱きつこうとした………が。






「ティィィィダァァァァ…!!!」






凄まじい恐ろしさをだす声にティーダの動きが止まる。
そしてその顔は青ざめてしまっていた。
ティーダ!大丈夫か!?」
「あいつがくる…ここにくる……!!」
ジタンが呼びかけるがティーダは恐怖のあまり部屋を飛び出してしまった
「待てティーダッ!危ないぞ!!」
ジタンはティーダを追いかけて走った。







「やっと見つけたぜティーダ、俺と一緒にここから出ようぜ?」
ティーダが無事なのに安心したジタンは警察署を出ようとティーダに話す
「嫌だ、俺は行かない」
首を振って拒否を示すティーダにジタンは苦笑した
「ははっ、俺って其処まで信用なかったか?ごめんなティーダ
「ち、違うよジタン、親父の声がしたんだ」
「親父さん、生きてるのか?」
「分からないけど、親父の声がした、だから確かめたいんだ」
「あっ!ティーダ!!」
言い終わる前にその小さな体を駆使してフェンスの穴を抜けた
ジタンも18歳にしては些か小さい体だがティーダのようにはいかない為
仕方なく待つしかなかった。
(ティーダ、無事でいろよな)



「ジタン!親父はいなかったッス!!」
ほどなくして戻って来たティーダの声
「そうか!とりあえず無事で良かったぜティーダ!」
「あ、後こんな物拾ったッスよ」
心配してくれたジタンにそう笑ったティーダは鍵を投げる
「どこか開かない扉があったな…サンキューな!」
そしてティーダに戻ってこいと声をかける
「無理!そんな高い所登れないッス〜!」
ジャンプしたりなんだりするも全然届かない
「でもあそこなら出られるッス、大丈夫、
署長さんがいた所で待ってるッス!」
「え!?おい!気を付けろよ〜!!」
「りょーかいッス〜!」
やれやれだぜと溜め息混じりに苦笑しその場を後にする




そしてジタンとティーダは署長室で再会することになる






終われ